
愛媛県今治市の来島海峡の急流観光船にAIによる自動運転技術が新たに導入され、6日から運用が始まりました。愛媛県内でこの技術が導入されるのは2例目。船長の目とAIによる「二重の安全」を目指します。
田中日南子記者:
「運航中の船の中にいますが操縦士は何も操縦していない状態です。スピードも出ているんですが自動運転で動いているんです」
AIによる自動運転技術が導入されたのは、今治市で観光業を営む「しまなみ」が運航する来島海峡の急流観潮船「くるしま」です。この技術は大阪のスタートアップ企業「エイトノット」が開発。愛媛県内では今治市の観光業「WAKKA」の観光船で去年2月に導入されて以来2例目です。
システムは目的地を入力するだけでAIが周辺状況を把握し最適な航路を設定。障害物を感知し速度も調整しながら船を自動運転してくれます。
しまなみ・村上秀人社長:
「お客さまの安全が一番なので、船長の目とカメラで見た二重で安全を被せるイメージですね」
来島海峡は潮の流れが速く複雑なうえ、1日に400隻以上の船が行き来するため海の難所。海上保安庁によりますと船舶事故の約7割が人為的な要因によるものとされています。
自動運転中は操縦士1人が船に乗り込む必要があるものの、将来は無人運航の可能性もあり、人手不足の解消も期待されています。

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