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プロ野球パ・リーグ「残念な球場」「満足な球場」…日ハム新球場で新たな次元に進んだ「ボールパーク構想」

パ・リーグの球場比較:進化する「ボールパーク構想」とは?

パ・リーグでは、セ・リーグに先駆けて「ボールパーク構想=家族連れを中心に一日中楽しめる球場空間」の実現に注力してきました。野球を“観る”場所から“体験する”場所へ。その発想の転換が、球場づくりにも大きな変化をもたらしています。

飲食店の豊富さやユニークな施設・企画ではセ・リーグの球場を凌ぐ一方、アクセス性では課題を抱える球場も見受けられます。

2024年シーズン、観客動員数にも球場ごとの差が浮き彫りになってきました。本記事では、パ・リーグ各球場を「アクセス」「観戦環境」「場内施設」「周辺環境」の4項目で徹底比較。家族や友人との観戦計画に役立つ、最新の球場評価をお届けします。

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福岡ソフトバンクホークス|みずほPayPayドーム福岡

圧倒的な動員率。成熟した都市型ボールパーク
福岡市の都心に位置し、成熟したエンタメ性と安定した観戦体験が特徴。アクセスにやや難はあるものの、施設の充実度は抜群です。

アクセス(3.5)
博多駅から地下鉄で唐人町駅まで11分、徒歩15分。住宅街を抜けて球場に向かうため、非日常感は薄く、移動距離がやや長く感じられる。帰路は改札が混雑・規制されることもあるのが難点です。

観戦環境(4.0)
開場から30年以上が経過しているものの、シートの快適性は高く、動線もスムーズ。ホームランテラスや立ち見席などバリエーションも豊富で、混雑のピーク時を除けばストレスなく観戦が楽しめます。

場内施設(4.5)
ドーム内外に40店舗以上のグルメスポットが並び、選手コラボのオリジナルメニューも話題。「博多水炊き」「かしわ飯」など地域色豊かな料理も楽しめます。ドーム外のHUBやキッチンカーも含め、グルメ環境は非常に高評価。

周辺環境(4.0)
隣接する大型モール「MARK IS 福岡ももち」や、シーホークギャレリアなどで観戦前後の時間も充実。ホテル併設型の複合施設構成で、遠征組にもやさしい設計。

北海道日本ハムファイターズ|エスコンフィールドHOKKAIDO

別次元の観戦体験。“球場が主役”の時代へ
2023年に開業したエスコンフィールドは、単なる野球場ではなく、まるでテーマパークのような没入感を提供。Fビレッジとの一体化により、来場者体験が劇的に向上しました。

アクセス(3.5)
札幌駅から北広島駅まで17分+徒歩25分。距離はあるが、途中の風景や整備された歩道も含めて「アクセスの一部を楽しむ」発想で乗り切れます。シャトルバスの活用も有効。

観戦環境(5.0)
全体的に広くゆったりしたシート配置で、外野席の天然芝も美しい。大開口の屋根から差し込む自然光と、開閉ギミックが観客の心を掴みます。空調の快適さや視界の良さも完璧。まさに“別次元”。

場内施設(5.0)
球場内にホテル、ジャグジー、対面寿司、クラフトビールバー、ラーメン横丁など、他球場では考えられないレベルのグルメと体験が詰まっています。完全キャッシュレス化には注意。

周辺環境(4.5)
ドッグランや遊戯施設、こども球場などが点在する「Fビレッジ」は、野球のない日でも訪れたくなるレベルのリゾート空間。継続的に新施設が追加されており、今後も進化が期待されます。

千葉ロッテマリーンズ|ZOZOマリンスタジアム

開放感あるロケーションと“夏の厳しさ”のせめぎ合い
海沿いの立地と豊富な球場グルメで、外野席からの眺望は良好。ただし気候面や施設の老朽化に対する課題も抱えています。

アクセス(3.5)
東京駅から京葉線で海浜幕張駅まで38分、そこから徒歩20分。駅からはシャトルバスが運行されているものの、混雑で乗車を諦める人も多い。自転車シェア「ハローサイクリング」の活用も推奨されているが、アクセスの利便性は決して高くはありません。

観戦環境(4.0)
1990年開場で設備の古さは否めないが、スタジアムの開放感と潮風が心地よい。座席によっては海が見えるのも魅力。ただし夏の蒸し暑さや湿度の高さがネックで、長時間の観戦には体力が必要です。

場内施設(3.5)
内外野に約30の飲食店舗が点在し、ロッテグループならではのスイーツや選手コラボメニューも豊富。「もつ煮込み」など意外性あるグルメが人気。クラフトビールも販売されていますが、今年から価格が800円→900円に。価格と満足度のバランスが求められています。

周辺環境(3.0)
球場周辺には「幕張メッセ」や公園はあるものの、家族で長時間過ごすための施設が不足気味。「ボールパーク構想」の観点からは、やや物足りなさが残る立地です。

東北楽天ゴールデンイーグルス|楽天モバイルパーク宮城

“東北らしさ”あふれるグルメとアットホームな空間
老朽化は否めないが、改装によって機能性は向上。地域性を活かしたグルメや、スマイルグリコパークによるエンタメ性が評価されています。

アクセス(4.0)
仙台駅から仙石線で宮城野原駅まで4分、駅から徒歩6分とアクセスは非常に良好。筆者のようにあえて徒歩で向かうファンもおり、その途中に掲げられた楽天レッドのバナーが観戦気分を高めてくれます。

観戦環境(3.5)
1950年開場の旧県営球場をベースにしたクラシカルな造り。内野席の傾斜が浅く、視界はやや制限される傾向。LED化された照明もナイターでは暗く感じることがあります。春先は冷え込み、夏は蒸し暑く、季節の影響を強く受けるスタジアムです。

場内施設(4.0)
球場内外で70店舗以上の飲食・物販施設が営業。牛タン・笹かま・おにぎり・肉系グルメなど、東北ならではのメニューが充実しています。左翼後方の「スマイルグリコパーク」には遊具やミニ観覧車もあり、家族連れに最適。キャッシュレス対応も進んでいます。

周辺環境(3.0)
球場の背後には操車場が広がり、住宅街に囲まれた立地。商業施設は乏しく、観戦前後の過ごし方に制限があるのが惜しいところ。街の賑わいを求めるなら仙台駅方面に戻る必要があります。

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オリックス・バファローズ|京セラドーム大阪

交通の便と都市型エンタメが融合した完成度の高いドーム球場
アクセスの良さはパ・リーグ随一。施設も洗練されており、大阪らしいユーモアやグルメが満載の“都市型スタジアム”。

アクセス(4.5)
なんば駅から阪神なんば線でドーム前駅までわずか4分、駅から徒歩5分と極めて良好。地下鉄鶴見緑地線の駅も併設されており、帰路の分散にも貢献。阪神戦と重なると混雑が増す点には注意が必要です。

観戦環境(4.0)
1997年開場。ゆったりとしたシート設計で観戦は快適。ただし内野の低層席ではフェンスが視界を遮ることも。音響が反響しやすい構造のため、打球音や歓声が聞き取りにくいという声もあります。

場内施設(4.0)
30以上の飲食店舗が並び、名物はなんと言っても「いてまえドッグ」。大阪名物のねぎ焼きやソース系グルメも豊富に揃い、食の楽しみが詰まったドームです。

周辺環境(4.5)
「イオンモール大阪ドームシティ」や「フォレオ大阪ドームシティ」など、大型商業施設と球場が一体化しており、観戦以外の楽しみも豊富。試合前後にショッピングや食事ができる環境が整っています。

埼玉西武ライオンズ|ベルーナドーム

自然と共存する“半屋外型ドーム”のユニークな体験
改修によって観客席の快適さは大幅に向上。しかし、屋根の構造による湿気や熱気など、夏場の過酷さがネックになっています。

アクセス(3.0)
西武池袋駅から乗り換えを含め約40分。西所沢での乗り換えが多く、アクセスにはやや手間がかかります。西武沿線に引っ越してくるファンもいるほど、交通に慣れが必要なスタジアムです。

観戦環境(3.0)
1979年開場、1998年に屋根を設置。2021年の改修でクッション付きシートやエグゼクティブ席が新設され、快適さは向上しました。しかし、屋根があるのに空調がない“半屋外型”のため、真夏の湿気と熱気は厳しく、選手からも不満の声が上がっています。

場内施設(4.5)
内外野あわせて50以上の店舗に加え、駅前広場にも飲食店が展開。クラフトビール「エルズクラフト」や、メキシコ・ベトナム料理まで楽しめる多国籍なグルメは高評価。キッズ施設「テイキョウキッズフィールド」も家族連れに好評です。

周辺環境(3.0)
球場併設のCAR3219フィールド以外は商業施設が少なく、ボールパーク体験は球場内で完結。少し足を延ばせば多摩湖や自然公園があり、日中に外遊び+ナイター観戦というプランも可能です。

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12球団本拠地の評価まとめ:ボールパークの未来像を探る

アクセス・観戦環境・場内施設・周辺環境の4軸で総合評価
ここまで見てきたように、パ・リーグ各球場はそれぞれに特徴があり、「ボールパーク構想」の成熟度も異なります。家族や友人と訪れる際の満足度は、単に“野球を観る”ことにとどまらず、“一日をどう楽しめるか”という体験全体で評価される時代に突入しています。

以下は、今回紹介した6球場の評価を一覧化したものです:

球場名アクセス観戦環境場内施設周辺環境
エスコンフィールド3.55.05.04.5
みずほPayPayドーム3.54.04.54.0
京セラドーム大阪4.54.04.04.5
楽天モバイルパーク4.03.54.03.0
ZOZOマリンスタジアム3.54.03.53.0
ベルーナドーム3.03.04.53.0

この結果から見ても、2023年に開業した「エスコンフィールドHOKKAIDO」が他の11球場に圧倒的なインパクトを与え、“スタジアムの再定義”を進めた存在であることが分かります。

まとめ:ボールパークは「野球だけの場所」ではなくなった

スタジアムは「観戦+非日常体験」を求められる時代へ
いま、野球場は単に試合を観るための場所ではなく、グルメ、ショッピング、宿泊、アクティビティまで含めた「エンタメ総合施設」へと進化を遂げています。特にファミリー層にとっては、「一日を楽しく過ごせるか」が球場選びの重要な指標となっています。

2024年シーズンは12球団中10球団でビールが値上げされるなど、観戦コストも高騰。4人家族で球場に足を運べば、チケット代・飲食費・グッズなどを含めて軽く2万円を超える時代です。それでも人が集まる球場とは、「満足できる体験価値」が確かに存在する場所。

その意味で、各球団がこれから打ち出す「ボールパークの未来像」が、ファンとの関係性を大きく左右することは間違いありません。

野球×体験型エンタメの時代、あなたはどの球場に足を運びたくなりましたか?

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