LEARNING

バビロンの大富豪になるための教えとは?

”お金持ち”の定義は何か?

「お金をたくさん持っている人」

違います。

”お金持ち”とは、
「お金の増やし方を知っている人」
です。

『バビロン大富豪の教え』は、古代バビロニアを舞台に、お金を貯め、守り、増やす原理原則が書かれた、お金に関するに書籍の原点との言える本です。

出版から100年近くたった今でも、資産家や銀行員を始め、世界中でこの物語が読まれています。

中田敦彦氏の『YouTube大学』でもご紹介されました。

貧しい家庭に生まれ、お金の増やし方を知りたがる主人公は、大富豪家に”お金持ち”になるための教えを受けます。

黄金を増やすための7つ道具

1.収入の10分の1を大富豪家貯金せよ

大富豪家の最初の教えでもあり、数多くのお金の本にも登場する文言です。

これは”先取り貯金”と言われ、給与が入ってきたら10分の1を先に取って別の口座に貯金するだけでできます。

2.欲望に優先順位をつけよ

これは収入の10分の1を貯金に回したならば、残りの10分の9の中で暮らせというもの。

人間の欲望には際限がなく、収入が上がれば支出も増えます。

制限の中で暮らすことにより、本当に欲しいものを取捨選択する能力が身に付きます。

これを”支出管理”と言います。

3.貯めた金に働かせよ

お金を貯められるようになってもそれだけではお金はほとんど増えません。

貯めたお金を働かせる、つまり投資です。

日本は投資に関する教育がなく、投資とギャンブルの区別が付かない人も多くいます。

現代では、少額から投資を始めることができるため、『1』の貯金を挟まず、収入を即投資に充てることも可能です。

4.危険や敵から金を守れ

お金の扱いに秀でた者(=賢者)を見つけ賢者の忠告を聞くこと。

賢者は危ない取引や危ない投資に関して忠告を出してきます、その意見を素直に聞きましょう。

自分がよくわからない投資話には乗らないこと。

5.より良きところに住め

衣食住の衣と食を贅沢する人は多いです。

しかし、本書では、一番重要なのは「住」。

住に関しては、安全性や心の豊かさに密接に関係するため、切り詰めずしっかりしたところに住むべきでしょう。

6.今日から未来の生活に備えよ

これらの知識を持った上で、未来の生活を計画することが大切です。

7.自分こそを最大の資本にせよ

富める者と貧しき者、この間にある最も大きな壁は何か?

それは知識を得た後に、動くか動かないかの差。

7つ道具のうち、一番大切なのがこちら。

「お金」と「幸せ」を生み出す 5つの黄金法則

法則1

家族と自分の将来のために、収入の1/10以上を蓄える者の元には、黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう。

法則2

黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう。

法則3

黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳を傾ける持ち主からは、黄金は離れることはないだろう。

法則4

自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは、黄金は離れていくだろう。

法則5

非現実な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉に乗ったり、己の未熟な経験を盲信したりする者からは、黄金は逃げることになるだろう。

黄金を増やすための最後の教え

守るべき者を持つ、屈強な壁になれ!

これこそが、自分を成長させてくれる””となる。

5年、あるいは10年かけて積み上げなければならないものかもしれない。

しかし、それさえあれば、人は何度でも戦える。

頼れる「友人」
愛する「恋人」
信頼の置ける「家族」
のために、銀貨1枚を惜しむ者はいない。

現代における「賢明な投資先」

こちらの書籍では、賢明な投資先として「外国株式のインデックスファンド」の長期運用を推奨している。

なぜ、数ある投資の中で「FX」でも「不動産」でも「金(ゴールド)」でもなく「株」なのか。

「FX」「不動産」「金(ゴールド)」が、需要と供給のバランスで決まるのに対して、「株」は成長を前提としているため。

ただし、1つの会社の株を買った場合、その会社が倒産や不測の事態が発生して、株価が下がる、ゼロになる可能性があるため、そのリスクを分散するために、分散投資を勧めている。

それでも、株式投資は、元本保証がない。しかし、「リスクを全く取らない」という考え方に固執すると、賢明な投資をする機会を失うことになる。

著名な専門家が推奨しているおすすめ銘柄を下記に記載する。

証券会社 銘柄 特徴
SBI証券 S&P500
    ・大型優良企業が多いニューヨーク証券取引所と新興企業が多いナスダックの両方をカバー
楽天証券 楽天・全米株式インデックス・ファンド ・米国株を広くカバー

iDeCoつみたてNISAに対応

・信託報酬が安い

ニッセイアセットマネジメント ニッセイ外国株式インデックスファンド ・MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する成果を期待できる投資信託

・日本を除く主要先進国の株式に投資ができる

・購入時および換金時の手数料がかからない

※投資は投資者自身の判断と責任において行うこと

要点まとめ

・可能な限り節約しろとアドバイスしているマネー本が多い中、「住居にはお金をかけろ」と述べている。

・お金の増やし方を理解して、行動することが大切。ただし、スケールさせるためには、それなりの種銭が必要。

・自分自身が最大の資産。この資産価値(→ 収入)を向上させて、収入の1割分がより高い金額なるようにしていくこと。