PIVOTの事業やビジョンを聞く「&TALK」。今回のテーマは「楽天のAI戦略」
① AI活用に対する楽天の課題意識
楽天グループでは、AI技術の活用を本格的に進める中で、日本企業全体のAI導入がまだ進んでいないことに強い課題意識を持っています。楽天が独自に行った調査によりますと、中小企業におけるAI導入率は約16%にとどまっており、多くの企業が導入に踏み切れていない現状があるようです。
その背景には、「AIを導入すること自体が目的となり、本来目指すべきビジネスの成長や業務の効率化につながっていない」という問題があると考えています。また、AIの活用方法が分からない、もしくは導入してもうまくいかなかったという声も少なくありません。
楽天では、楽天市場や楽天トラベルといったサービスにおいて、AIによる商品説明文の自動生成や画像の自動加工、お問い合わせ対応の支援など、実際に業務改善につながる事例を積極的に展開しています。
さらに、社内では「AI-nization(エーアイナイゼーション)」と呼ばれる全社的なAI活用の文化を進めており、開発や営業など多くの部署で導入が進んでいます。中には、業務工数を80%以上削減できたケースもあり、実際の成果として表れています。

② 日本をAI大国へ導く楽天の戦略
楽天が掲げているAI戦略の中心には、「AIの民主化」があります。これは、創業以来取り組んできた「民主化」シリーズ――EC、フィンテック、通信(モバイル)に続く第4の挑戦と位置づけられており、すべての人が自然にAIを使える社会の実現を目指しています。
この戦略は2つの軸で進められています。ひとつは、楽天が保有する70以上のサービスと膨大なユーザーデータを活用し、最適化されたAIを社内外に展開することです。もうひとつは、OpenAIなど外部パートナーとの連携により、最新技術を取り込みつつ、日本語環境に最適化した独自の大規模言語モデル(LLM)を開発・公開する取り組みです。
「楽天AI 2.0」として構築されたLLMは、日本国内外での活用を見据えて開発が進められています。また、社内ではAI活用のKPI(重要業績評価指標)を設定し、2025年までにAIによる利益貢献を倍増させることを目標としています。
こうした戦略は、単に技術的な取り組みにとどまらず、社会全体のAI理解と普及を後押しするものとなっています。
③ Rakuten AI Optimismについて
楽天が主催するAIに特化した大規模イベント「Rakuten AI Optimism」が、2025年7月30日から8月1日までパシフィコ横浜で開催されます。本イベントは、AIの可能性を体験し、ビジネスや社会にどのように応用できるかを考える場として注目されています。
今回のテーマは「Discover 楽天AI」です。三木谷浩史会長兼社長による基調講演をはじめ、業界の専門家によるセッション、日本語LLMの活用事例の紹介、さらには楽天市場・楽天トラベルにおける最新AI技術の体験ブースなど、多彩なプログラムが用意されています。
特に注目されているのが、7月31日に行われる「日本をAI大国にしよう会議」です。成田修造さんや柴田彩さんをゲストに迎え、AIの国家的な戦略について議論が交わされる予定です。
展示エリアでは、楽天モバイルによるAIアバター接客、楽天証券のNISAサポートAI、スポーツ領域のフォーム解析AIなど、実際に触れて体験できる最新技術が数多く紹介されます。
参加は無料で、公式ホームページから事前登録することで誰でもご参加いただけます。AIの導入を検討している企業の方はもちろん、楽天サービスをご利用中のユーザーの皆さまにとっても、AIの現在と未来を知る貴重な機会となるでしょう。
■イベント開催概要:
イベント名 | Rakuten AI Optimism |
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会期 | 2025年7月30日(水)~ 8月1日(金) |
会場 | パシフィコ横浜 展示ホール A・B・C・DM 神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1−1 |
入場料 | 無料(※事前の参加登録が必要) |
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