2023年8月2日(火)~6日(日)にパシフィコ横浜で開催された楽天グループの大規模イベントである『Rakuten Optimism 2023』。その中の1セッションである楽天市場店舗向けの方針発表戦略共有会にて、いくつかの変更が発表されました。
はじめに
楽天の国内EC流通総額は、2023年1Q(1-3月)の四半期で「前年同期比+12.2%」。この中には、楽天市場の他に楽天トラベル、楽天ファッションなどが含まれていますが、ECに関してはいまもなお順調に成長していると言えます。
RPP広告のアップグレード
楽天市場内広告の中で一番効果的と言われるRPP広告(楽天市場での検索連動型広告)。現在は、検索キーワード、配信先によってクリック単価が自動調整されていますが、今後はされるとのことです。
「会員ランクが高ければ高いほど購入意欲も高い」と判断されるらしいです。
会員ランク | 現在 | 今後 |
ダイヤモンド会員 | 全ユーザー同じ入札単価の対応 | 入札単価「+25%」の間で自動最適 |
プラチナ会員 | 全ユーザー同じ入札単価の対応 | 入札単価「+25%」の間で自動最適 |
ゴールド会員 | 全ユーザー同じ入札単価の対応 | 入札単価「-80%」の間で自動最適 |
レギュラー会員 | 全ユーザー同じ入札単価の対応 | 入札単価「-80%」の間で自動最適 |
これまでは、ダイヤモンド会員がよく検索するキーワードを狙っていた場合、広告戦略の見直しが必要になるかもしれません。なお、こちらのユーザの購入意欲も考慮するというロジックは、今後メール広告など他の広告にも広がっていくでしょう。