DATA

プロ野球で進化するデータ戦略!埼玉西武ライオンズの変革への道

今から10年ほど前、「勘と経験がものをいう」という感覚で、ひたすら練習を重ねる日々を過ごしていた。データといえば、球速や塁間距離にかかるタイムくらいしか思い浮かばなかった。

しかし、現代ではデータ活用がスポーツにおける鍵となっている。日本野球機構(NPB)の各球団はスコアラーやアナリストなど、データを活用する専門部隊を持つようになった。投球や打球の速度、回転数を測定できる「トラックマン」「ラプソード」「ホークアイ」といった計測機器も導入されている。2024年には、12球団がホークアイで取得したデータを共有する取り決めも締結され、データの分析と活用がますます勝敗に直結するようになっている。

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埼玉西武ライオンズのデータ戦略室設立

このデータ活用の波に乗り、埼玉西武ライオンズもチーム一丸となってデータ活用を進めようとしている。2024年、同球団は「データ戦略室」を新設した。これにより、複数の部署に分散されていたデータを一元化し、選手やチームスタッフに対してより効果的なデータ活用を推進していく狙いだ。データ戦略室の西秀幸チーフは、「データ戦略室がデータ活用のコアとなり、現場への橋渡し役を担いたい」と語る。今秋から本格的な変革が進められる予定だ。

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選手の育成や評価、戦術構築におけるデータ活用

埼玉西武ライオンズは、米Snowflakeが提供するデータクラウド「Snowflake」をデータ分析基盤として採用している。これにより、計測機器で得られたデータ、体成分分析装置「inBody」で取得した選手の体重や筋肉量のデータ、審判や球場のデータなどを一元管理している。これらのデータは、選手の育成や評価、戦術構築に活用される予定だ。

例えば、ある投手の変化球のデータを分析し、「変化量は少ないが、回転効率や回転数が高い」という結果が出た場合、大量のデータと照らし合わせ、同じ傾向の選手が成功していることを基に「現在のトレーニングを継続すべき」と判断する。このようにデータを活用して、選手の成長を見極めることが可能となっている。

さらに、対戦チームの選手データを分析することで、警戒すべき選手や相性の良い選手を提示できる。たとえ相手チームに不調な打者がいたとしても、データ分析を通じて「直近5試合で打球速度が向上している」と判断できれば、スコアラーに「警戒すべき選手」として助言することができる。

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組織改革に向けた重要な3つの要素

埼玉西武ライオンズがデータを活用して組織改革を進めていく中で、組織改革に重要な3つの要素が浮かび上がってきた。

  • 経営陣主導のトップダウン方式
  • 現場のキーパーソンを見いだすこと
  • 定期的な結果の振り返り

経営陣が組織改革を主導することで、現場に対して本気度を示すことができる。また、現場にキーパーソンがいれば、経営陣の意向を現場に浸透させやすくなる。さらに、データを活用した後、その結果がどう結びついているかを定期的に振り返る体制も欠かせない。

埼玉西武ライオンズのデータ活用においても、これらの要素が重要となる。データ戦略室の新設は、データ活用を全社的に推し進めるメッセージとなり、現場にも強力なサポートを提供できるだろう。

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今後の課題と展望

埼玉西武ライオンズでは、長期間にわたり数値を追い続け、目標を立てるサイクルを継続する方針だ。しかし、西秀幸データ戦略チーフは「データが現場にまだ十分に浸透していない」と認めており、今後はデータを現場に根付かせ、さらなる課題に取り組むことが求められている。

データ活用がすぐに成果を上げるとは限らないが、埼玉西武ライオンズがデータを活用して、チームが躍動する姿を目にすることを期待している。

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