
楽天ペイが“金融スーパーアプリ”へ進化──AIと保険サービスを融合
楽天グループのキャッシュレス決済サービス「楽天ペイ」が、2025年6月から少額短期保険の販売を開始します。楽天ペイメントはアプリ内に保険機能を組み込むことで、これまでの決済サービスから一歩進み、金融スーパーアプリへの進化を目指します。
提供される保険は、楽天少額短期保険(楽天少短)によるもので、ペット保険や自転車保険、旅行保険など、日常生活に密着した分野からスタート。将来的には生命保険・損害保険にも拡大し、楽天グループ内でのサービス連携をさらに強化していく計画です。
注目すべきは、保険加入のレコメンドにAIが活用される点です。たとえば、熱中症保険では、気温の予測や旅行先の情報を基に、朝の段階で加入を促す通知を配信。ユーザーの行動と環境に連動する形で、最適な保険提案を行う仕組みが整備されつつあります。
なお、保険商品のラインアップは金融庁の許認可により年2~3種のペースで増やす予定で、2025年には2商品、2026年春にはさらに1商品が追加される見通しです。楽天ペット保険は規模拡大により楽天損害保険に移行済みで、楽天少短としては新たな商品開発が進められています。
AIが導く“次の消費”──楽天ペイのパーソナライズ戦略
楽天グループでは、全サービスを統合した「楽天ID」と「楽天ポイント」によって、膨大なユーザー行動データを収集しています。楽天ペイメントではこれらのデータをAIで解析し、ユーザーの“次の行動”を先読みした提案を行っています。
たとえば、激辛ラーメンを食べた直後の決済履歴に基づいて、近くのスイーツ店のクーポンをレコメンド。こうした“食後の甘いもの”といった消費心理をAIが先読みし、ユーザー体験の質を高めています。
楽天モバイルの生成AIチャット「Rakuten Link AI」や、全サービスに対応する「楽天AIアシスタント」などの導入も進行中。楽天のAIコンシェルジュ構想の中核として、ユーザーごとに最適化されたサービス提供を可能にする基盤が築かれています。
さらに、法人向けには「Rakuten AI for Business」が展開され、パートナー企業の業務支援・販促強化などにAIが活用されるフェーズへと進んでいます。
法人支援も強化──AIが“離反予測”でマーケティングを変える
楽天のAIは、一般ユーザー向けサービスにとどまらず、BtoB領域にも積極展開されています。とくに注目されるのが「離反予測AI」の導入。これは、スーパーやドラッグストアなどの売上を支えるロイヤルカスタマーの“離脱兆候”を検知する仕組みです。
具体的には、購買頻度やカテゴリの変化、周期のズレなどから異変を察知し、商品の入れ替えやクーポン施策などの打ち手を定量的に提案。従来の経験則では見えなかった顧客の動きをデータで可視化します。
また、ポイントカードを提示しない“非会員購買”も、AIの予測精度により可視化されつつあります。一方で、地域性や商習慣の違いに対応するには、人の創造的な判断が不可欠であることも、楽天ペイメントの林宏憲氏は強調しています。
楽天ペイは、決済から金融、保険、そして企業支援へと、その機能と役割を拡張。AIとフィンテックの融合によって、楽天経済圏の中核アプリとしての存在感をさらに高めています。
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