Gリーグ1年目で得た手応えと課題
パリ五輪代表で24歳の富永啓生は1日、プロ1年目を振り返るオンライン取材に応じた。NBA下部組織のマッドアンツで戦った今季は、レギュラーシーズン14試合に出場し平均5.4得点、3ポイント成功率46.9％をマーク。「本当に大変なシーズンだったが、自分を大きく伸ばせた手応えがある」と語り、プレータイムが限られる中でも着実に存在感を示せた点を強調した。
「選択肢は多いほどいい」 ── Bリーグというリアルなルート
NBA入りという最終目標は揺るがないものの、富永はキャリア設計を柔軟に考えている。「Bリーグのハイライト動画もよくチェックしていて、リーグ自体が年々スケールアップしている。いつか自分もプレーしたい気持ちは当然ある」と明かす一方で、「現時点でBリーグは“全然無いわけではない”選択肢。ルートは多いほどいい」と強調。国内で実戦経験を積む道、海外で腕を磨き続ける道――複数のシナリオを並行して検討していると説明した。
今夏はサマーリーグと代表戦で飛躍を狙う
この夏は米国サマーリーグと、8月サウジアラビア・ジッダで開催されるアジアカップを含む日本代表活動に全力を注ぐ予定だ。代表チームには自分より若い選手が台頭しており、「これまで末っ子ポジションだったが、今後はリーダーシップを発揮したい」と意欲的。Gリーグで養った経験値と高精度の外角シュートを武器に、チームの攻守両面で核となる働きを目指す。
富永は「NBAへ続く道は一本ではなく、常に最適解を探したい」と語る。Bリーグか、再びGリーグか、あるいは別のリーグか――彼が選び取るルートに注目が集まる。
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