
楽天グループが7月30日に開催した大型イベント「Rakuten Optimism 2025」の初日、楽天市場の2025年下半期の戦略発表がおこなわれました。その中で楽天市場は「マーケティング改革」「売り場改革」「物流改革」「店舗コミュニケーション強化」の4つの柱を掲げ、ユーザーの買い物体験や店舗運営をさらに向上させる数々の新サービス・新機能を導入する方針を明らかにしています。本記事では、楽天市場で今年後半から来年にかけて実装予定の注目機能を分かりやすくご紹介します。日頃から楽天市場や楽天グループのサービスを利用している方は必見です!
楽天モバイルとの連携でお得に
まず、楽天経済圏の連携強化として楽天モバイルユーザー向けの新たな特典が発表されました。これまでは楽天カード会員を中心とした施策が多かった共同マーケティングを、今後は楽天モバイルにも拡大します。たとえば楽天モバイル契約者限定で「楽天スーパーSALE」への24時間先行アクセスが提供される予定です。楽天スーパーSALEは楽天市場最大級のセールイベントですが、楽天モバイルを契約していると通常より1日早くセールに参加できることになります。人気商品をいち早く手に入れたり、セール初日に集中する混雑を避けたりできるため、楽天モバイルユーザーにとって大きなメリットとなりそうです。このようにグループ間でのクロスプロモーションを強化し、楽天カード・楽天ポイントに加えて楽天モバイルも巻き込んだお得な仕組み作りが進められています。

買い物体験をAIでパーソナライズ
楽天市場でのショッピングがさらに便利になるよう、AIを活用したパーソナライズ機能が導入されます。ユーザー一人ひとりの興味や嗜好に合わせて商品を提案してくれる仕組みで、まるで自分専用のショッピングアシスタントが付いたような体験が期待できます。
パーソナライズドフィード(2025年10月導入予定)
ユーザーの過去の購入履歴や閲覧履歴をもとに、その人に合いそうな商品を自動表示する新機能です。楽天市場のトップ画面や専用タブに、自分の趣味嗜好にマッチした商品がずらりと並ぶようになります。
チャットで商品提案「Rakuten AI」(2025年9月実装予定)
チャット形式で欲しいもののイメージや用途を伝えると、AIがぴったりの商品を探して提案してくれるサービスです。検索キーワードが思いつかなくても、対話形式で商品探しができるため、まるで店員さんに相談しているかのような新しい買い物体験が実現します。
贈る相手の年代や好みを入力するだけでギフトの候補を提案してくれるAIも実装予定です。大切な人への贈り物も、検索に頼らずスムーズに選べるようになります。
これらのAIによる機能強化で、楽天市場は検索に頼らない直感的なショッピング体験への移行を目指しています。
定期購入サービスがさらに便利に
日用品やお気に入り商品を定期的に届けてくれる楽天市場の定期購入サービスも、大幅にパワーアップします。2023年3月にこの定期購入機能が大きくリニューアルされて以降、取扱高は1.5倍、新規申込数も5.2倍に成長するなど好調とのこと。そこで下半期以降は、ユーザーにとってさらに使いやすいよう以下のような改善が予定されています。
ポイントキャンペーンの対象拡大(2025年7月)
定期購入での商品購入にも、SPU以外の各種ポイントキャンペーンが適用されるようになります。これまではポイントアッププログラム(SPU)以外では対象外のキャンペーンも多かったですが、対象が広がることで定期購入でもしっかりポイントが貯まるようになります。ポイント目当てにわざわざ都度購入していた方も、安心して定期購入を利用できるようになるでしょう。
初回配送のリードタイム短縮(2025年9月)
定期購入を申し込んでから最初の商品が届くまでの時間が短縮される予定です。申し込んだのに初回配送まで待たされる…といったストレスを減らし、「すぐ欲しい!」というニーズにも応えられるようになります。欲しいタイミングにより近いスケジュールで届けてもらえるのは助かりますね。
定期購入専用カゴ機能の追加(2026年下期)
2026年後半には、複数の商品をまとめて定期購入できる「定期購入かご」機能が導入予定です。現在は商品ごとに個別の定期購入となりますが、この新機能により複数の定期購入商品を一括で管理・決済できるようになります。日用品を複数まとめて定期便にしたい場合など、より便利に活用できそうです。
これらの改善によって、楽天市場の定期購入サービスはますます使いやすく進化していきます。ポイントも貯めやすく、欲しい物は早く届き、管理も簡単になるため、忙しい方やリピーターには特に嬉しいですね。
ストア運営もAIでサポート
楽天市場ではユーザー向け機能だけでなく、出店者(ショップ)向けの運営サポートにもAIを活用していきます。店舗運営の効率化が進めば結果的にサービス全体の質向上にもつながるため、ユーザーにとっても見逃せないポイントです。主な取り組みは次のとおりです。
「RMS AIアシスタント」の正式提供開始(2025年7月)
ショップ運営ツールRMS内で動作するAIアシスタントが、この7月にβ版から正式版へとアップグレードされました。新たにレビュー返信文の自動生成機能も実装され、店舗側がユーザーレビュー一件一件に返信する負担を軽減できるようになります。レビューへの丁寧な返信はショップの信頼感向上につながりますが、手作業では大変でした。AIアシスタントの力で効率化しつつ、ユーザーは自分のレビューに対するレスポンスをより素早く得られるかもしれません。
サポートチャットのAI統合
ショップ出店者向けの問い合わせサポートチャットがAIチャットに統合され、操作性と回答精度が向上します。店舗運営者が疑問点を解消しやすくなるだけでなく、ゆくゆくはユーザー向けのお問い合わせ対応にもAIが活かされる可能性があります。より迅速で的確なサポート対応は、購入者にとっても安心材料となるでしょう。
データ分析ツール「R‑Karte」のAI強化
アクセス解析・売上分析ツールのR‑Karte(アールカルテ)において、AIによるデータ解説機能が強化されます。特に要望の多かった「商品軸」のデータ分析が可能になり、各商品の売れ行きや傾向をAIがわかりやすく解説してくれるようになるとのこと。店舗はこれを参考に商品ラインナップや販促を改善できるため、結果的にユーザーにとって魅力的な商品提案や品揃えにつながるでしょう。
AIによる広告バナー自動生成の拡充
楽天市場の広告メニュー「ターゲティングディスプレイ広告」で、クリエイティブレギュレーション(ガイドライン)に沿った広告バナーをAIが自動生成する機能の拡充も予定されています。出店店舗は手間をかけずに効果的な広告素材を用意できるようになり、広告運用のハードルが下がります。広告品質が向上すればユーザーにとっても違和感の少ない魅力的な広告が目に入りやすくなり、より良いショッピング発見につながるかもしれません。
これらのAIサポートにより、ショップ運営は今まで以上に効率的かつ高度になっていきます。店舗側の負担軽減は、サービス全体の質向上やユーザーサポート強化にも直結するため、裏方の進化ながらユーザーにも恩恵が及ぶ内容と言えるでしょう。
配送サービスの進化でさらに快適に
ネットショッピングでは商品が手元に届くまでの配送体験も重要ですよね。楽天市場は物流面でも大きな改革を進め、ユーザーの受け取り利便性を高めます。
「置き配」の全店舗対応(2025年12月)
2025年末までに、楽天市場のすべての出店店舗で置き配サービスが利用可能になる予定です。置き配とは、配達時に不在でも指定の場所(玄関先や宅配ボックスなど)に荷物を置いて届けてもらえるサービスのことです。これまでは対応店舗が限られていましたが、年内には全店舗が対応することで、不在時でも確実に受け取れる安心感が広がります。留守がちで再配達が多かった方も、置き配対応なら自分のペースで荷物を受け取れて便利になりますね。
夜間注文でも翌日配送(2026年上期予定)
2026年前半には、夜遅くに注文しても翌日中に届く配送体制が構築される見込みです。通常、当日出荷の締め切り時刻を過ぎた夜間の注文は配送が遅れがちですが、この取り組みが実現すれば深夜の注文でも翌日に受け取れる可能性が出てきます。仕事や家事で忙しく日中に買い物できない方でも、夜にゆっくり注文して翌日には商品が手元に届くようになれば非常に助かります。
楽天市場が進める物流改革により、配送面でのユーザー満足度も一段と向上しそうです。ネットショッピングのラスト一マイルが快適になれば、より気軽にオンライン購入を楽しめますね。
ギフト機能がもっと便利に進化
楽天市場でギフトを贈る際の機能も一層充実します。家族や友人へのプレゼントを楽天市場で選ぶ機会が多い方には嬉しいニュースです。
住所を知らなくても贈れる「ソーシャルギフト」機能(2026年上期開始予定)
2026年前半にも、新たに相手の住所を知らなくてもギフトを贈れるサービスが始まります。たとえばメールアドレスやSNS経由でギフトを送りたい相手に通知し、相手側で住所を入力してもらうことで配送手配が完了する──といった仕組みが想定されます。これが実現すれば、住所を聞きそびれた相手やオンライン上の友人にも気軽にプレゼントを贈れるようになります。「ちょっとしたお礼を送りたいけど住所を聞くのは気が引ける…」という場面でも、このソーシャルギフトが役立ちそうです。
既存ギフト機能の使い勝手向上(2025年下期予定)
従来からある楽天市場のギフトサービスについても、検索のしやすさ向上や店舗側のオペレーション負担軽減を目的とした改善が行われる予定です。具体的には、ギフト対象商品の検索フィルターが充実したり、のし・ラッピング指定などの操作が簡便化されたりするかもしれません。また、店舗側にとってもギフト対応注文の管理がしやすくなるよう調整が入る見込みです。ユーザーにとっては欲しいギフトが見つけやすく、注文もよりスムーズになることが期待できます。
ギフト機能の進化によって、楽天市場は「贈る体験」も快適にしていきます。お祝いごとや季節の贈り物なども楽天市場で手軽に完結できるようになれば、利用シーンがさらに広がりそうですね。
出店者への経営支援もスタート
楽天市場はユーザー・物流・AI面だけでなく、出店店舗への経営支援策にも取り組みを拡大します。これは消費者からは見えにくい部分かもしれませんが、ショップが安定して良い商品・サービスを提供し続けるための重要なサポートです。
新プログラム「事業承継アシスト」の提供
楽天市場に出店する店舗の中には、事業承継(後継者への引き継ぎ)に課題を抱えるケースもあります。2025年下半期より、そうした店舗を支援する「事業承継アシスト」プログラムが提供開始されます。具体的には、後継者探しのマッチングや事業引き継ぎのノウハウ提供など、楽天が仲介・サポートすることで、店舗が円滑に世代交代できるよう支援するものと考えられます。お気に入りのショップが事業承継で閉店してしまう…といった残念な事態も、このサポートによって減らせるかもしれません。
店舗向け学習講座の開講(2025年9月~)
2025年9月から、ブランド設計や品質向上に関する店舗向けの学習講座が新たに開講される予定です。楽天市場が培ってきたECノウハウをもとに、ショップ運営者がマーケティングやブランディング、商品クオリティ管理などを体系的に学べる場を提供するものとみられます。これにより各店舗のスキルアップ・サービス向上が促進され、ひいてはユーザーが安心して買い物できる魅力的な店舗が増えることにつながりそうです。
楽天市場はこのような経営支援を通じて、プラットフォーム上のショップ全体の底上げも図っています。ユーザーにとっては直接目に触れない取り組みですが、将来的に「楽天市場なら安心」「質の良いお店が多い」と感じられるようになる、大切な土台作りと言えるでしょう。
今後に期待:より便利で魅力的な楽天市場へ
以上のように、楽天市場は2025年下半期から2026年にかけて幅広い分野でサービス強化を進めていきます。AIの活用、物流サービスの拡充、楽天モバイルとの連携強化など、多方面からユーザーの「使いやすさ」と店舗の「売りやすさ」の両立を図る戦略です。EC業界に詳しいコンサルタントも「楽天市場はAI・物流・モバイル連携を通じてユーザーと出店者双方にとって利便性の高いプラットフォーム構築を進めている。2025年下期から2026年にかけて、より高度化されたサービス展開が期待される」とコメントしています。
私たちユーザーにとっては、楽天市場での買い物がこれまで以上に便利で快適になることが期待できます。欲しい商品が探しやすく見つけやすい、注文後もスムーズに受け取れる、ポイントや特典も充実している──そんな進化した楽天市場の姿が目前まで迫っています。
引き続き楽天市場の新サービス情報に注目しつつ、ぜひ日々のお買い物でこれら新機能を活用してみてください。今後の楽天市場がどんな便利さを届けてくれるのか、とても楽しみですね!

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